秋北新聞に掲載されたコラム原稿です。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 携帯電話ウィルスといえば「cabir」が有名ですが、この「cabir」というウィルス自体は無害です。しかし、携帯電話ウィルスの危険性を的確に知らしめています。携帯電話の機能の中に他の情報機器とやり取りをする通信機能がある(これによってお財布携帯が可能)のですが、この機能を使って近くにあるその通信機能を持つ携帯やパソコンなど情報機器へ情報送信や感染をしていくことを実証しているからです。問題となっているのは亜種や新種のウィルスで、ファイル削除など破壊活動を行い、携帯電話を使えなくするものがあります。この通信機能は約半径2mぐらい機能しますので、近い将来、外出先のレストランやオフィスで傍に座っている人からいつのまにか感染してしまったなんてこともあるかもしれませんね。
携帯電話以外にもこんなものまでというのがあります。それは、音楽プレーヤーやゲーム機、CDなどです。昨年8月末、クリエイティブ社が日本向けに出荷したMP3プレーヤー4000台にウィルスが混入していた(メーカーホームページでは可能性があると記載されているがセキュリティー会社には混入して出荷したと報告している)らしいし、ソニーのPSPを起動不能にするマルウェアも発見されている。ソニーといえばソニーBMG社の一部の音楽CDに付けられたコピー防止機能がスパイウェアとして格付けされはじめたことも話題を呼んでいる。セキュリティー会社の中にはソニーに遠慮してかスパイウェアと呼ばず「イネプトウェア」という新しい分類を設けスパイウェアと区分しているところもあるのだ。それにしても今回のソニーのコピー防止機能(現在はデジタル著作権管理ソフト:DRMと呼ばれています)はちょっと危険である。なにせパソコンがクラッシュしてしまうこともあるようだし、直接駆除もできません。DRM自体は必要との見方が強いのですが、今回のソニーは酷いというのが大方の見方です。PR 「マルウェア」って聞いたことも無いという方もいらっしゃるかもしれませんので先に説明しておきます。皆さんが日頃ウィルスという言葉で片付けている[悪意のあるプログラム]は、正しく言うとウィルス以外にワームやスパイウェアなどウィルス以外のものもあります。これら悪意のあるプログラムのことを総称してマルウェアと呼びます。
最近ウィルスに関する報道を新聞やテレビでよく見かけますが、携帯電話にもウィルスがあることを伝えていないので、今回は携帯電話のウィルスについてお話しします。
現在携帯電話ウィルス(携帯電話に感染するウィルスの総称)は、世界で100種以上見つかっています。この100種以上という数値は大変危険な状態が近づいていることを示しています。事実、昨年日本でも携帯電話ウィルスの発症が報告されています。そもそも日本の携帯電話は大丈夫だという風潮がいままではありましたがこの一件でそれは見事に覆されたのです。そしてこの一件により明らかになったこともあります。なぜ日本の携帯電話が大丈夫だと云われていたかというとウィルス製作者に日本人が少ないと思われていることといつもウィルスが海外で第一発見されているかのような印象を報道が少ないために思ってしまっているためだと推測されます。つまり海外の人が作る=海外の携帯電話で感染するウィルスを作る。よって日本の携帯電話には関係ないという考えで安心していたのに、実際は、日本の携帯電話の中に海外の携帯電話を元にしていたものがあったということで、携帯電話もパソコン同様に仕様を明示すべきではないでしょうか?何せ今時分の携帯電話ははっきりいってパソコンです。今後ウィルスによる被害が発生したときの被害の大きさはパソコン以上ですよ。お財布携帯なんてCMが流れてますがその辺本当に大丈夫なんでしょうか?次回へ続く・・・ ウィルスってなんでしょう?ウィルスとは、コンピューター上で動く極めて小さなプログラムで、他のコンピューターへ増殖しようとします。ウィルスはプログラムされた内容により挙動が異なります。ウィルスがどんなことを行うのか見てみましょう。
① パソコンを破壊することを目的としたウィルス。
② パソコンの情報を盗むことを目的としたウィルス。
③ ある特定のコンピューターを麻痺させることを目的としたウィルス。
④ ある特定のコンピューターから情報を盗むことを目的としたウィルス。
⑤ ③④を行うための踏み台となることを目的としたウィルス。
⑥ 突然音楽やメッセージを表示し、利用者を驚かすことを目的としたウィルス。
以上のような行動を行います。①の破壊活動は最悪の場合、パソコンが壊れます。最近のウィルスは、ひとつのウィルスで①~⑤の行動を複数個行うものが多く出回るようになりました。ウィルス対策を行わないでインターネットをはじめると数十秒でウィルスに感染してしまう場合もあります。また、スパイウェアやペーストといわれるプログラムも危険です。定義上ウィルスではありませんがウィルスとほとんど同様の行動をし、他のパソコンへ感染増殖しないだけで危険なものが多々あります。新しいウィルス対策ソフトは、これらスパイウェアにも対応しはじめていますので、まだウィルス対策ソフトを導入されていない方は早急に導入することをお勧めします。ただ残念なことに古いパソコンの場合、2006年版を導入できないものもありますのでご注意ください。また、パソコンの動きが重く(遅く)なりがちです。そのような場合はメモリーを増やすことで快適な動作を取り戻せます。次回は雷対策についてです。 |
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10歳ぐらいからパソコンを始める。設備用3次元CADの開発に10年携わる。その後家内の実家のある秋田県大館市に移り住み、パソコン教室を営む傍ら、大学等非常勤講師などを経て、現在パソコン専門店でパソコンの先生をしています。
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